古物商は、古物(中古品など)を売買する事業者です。その営業所に掲げるプレートは、法令上「標識」といいます。まずは見た目と5つの要件を確認しましょう。

サイズ縦8cm × 横16cm
色紺色地に白文字
材質金属・プラスチック、または同じくらい丈夫なもの
記載許可した都道府県の公安委員会名・許可番号・主な区分の「○○商」・氏名または名称
掲示場所営業所や仮設店舗ごとの、みんなから見やすい場所

標識の見本(県名・番号・氏名は架空の例です)

買うときも自分で作るときも、見た目だけで決めないことが大切です。下の図の寸法、色、丈夫さ、表示内容を確認してください。

古物商のプレートとは?許可証とは別の「標識」

結論:許可証を持っていても、営業所などには標識を掲示します。許可証は許可を受けたことを示す書類、標識は営業する場所に掲げる表示です。

古物営業法第12条は、営業所や仮設店舗ごとに「公衆の見やすい場所」へ標識を掲示するよう定めています。「公衆」は、ここではお客さんなど一般の人を指します。

許可を取った後に必要な準備は、古物商許可を取った後にやることにまとめています。まだ申請していない方は、古物商許可の取り方をご覧ください。

サイズ・色・材質・記載内容

結論:標識の大きさは縦8cm・横16cm。紺色地に白文字で、丈夫な材質を選びます。警視庁の公式見本と案内をもとに、注文前の確認点を見ていきましょう。

サイズは縦8cm×横16cm

横が縦の2倍の、横長の標識です。寸法の関係を図にすると次のようになります。

注文画面では、外枠と文字を入れる面の寸法が別に書かれていることがあります。標識の表示面が規定の大きさかを確認してください。

色は紺色地に白文字

背景は紺色、文字は白色です。お店のイメージに合わせて自由に色を変えるのではなく、公式様式に合わせましょう。

金属以外の材質も使える

金属だけではありません。プラスチックや、金属・プラスチックと同じくらい丈夫な材質も使えます。掲示中に破れたり、文字が消えたりしにくいものを選びます。

標識に書くこと

許可した都道府県の公安委員会(都道府県の警察を管理する機関)の名前、許可番号、主に扱う古物の区分、古物商の氏名または名称を書きます。番号や氏名は、許可証と見比べて間違いがないか確認してください。

上の見本では「○○県」「XXXXXXXXXXXX」「山田 太郎」は架空の例です。実際の標識には、自分の許可内容を正しく記載してください。

ロゴや宣伝文は足さない
標識には、決められた文字や標章以外を自由に追加できません。ロゴ、宣伝文、イラストは入れず、迷ったら営業所を担当する警察署に確認しましょう。

「○○商」早見表:扱う区分に合わせる

結論:複数の区分を扱う場合も、標識には主に扱う区分を1つ書きます。全部の区分を並べるのではありません。

「古物の区分」と、標識に書く名前は少し違います。公式の対応を見て選びましょう。

古物の区分標識に書く名前
美術品類美術品商
衣類衣類商
時計・宝飾品類時計・宝飾品商
自動車自動車商
自動二輪車・原動機付自転車オートバイ商
自転車類自転車商
写真機類写真機商
事務機器類事務機器商
機械工具類機械工具商
道具類道具商
皮革・ゴム製品類皮革・ゴム製品商
書籍書籍商
金券類チケット商

たとえば、金券類は「チケット商」、自動二輪車などは「オートバイ商」と書きます。区分そのものの選び方は、古物商の13区分ガイドで確認できます。

古物商プレートはどこで買う?

結論:地域の窓口、店、ネットショップなどで探せます。買う場所より、届く標識が要件を満たすかが大切です。在庫や取扱いはお店ごとに確認してください。

防犯協会など

向いている人:地域の窓口で相談したい人

よい点:地域の案内を受けやすい

注意:取扱い・申込方法は地域ごとに違います。

看板店・印鑑店

向いている人:注文内容を対面で確認したい人

よい点:記載内容や仕上がりを相談できます。

注意:古物商の標識様式と寸法を伝えましょう。

ネット専門店

向いている人:古物商標識用の商品を探したい人

よい点:仕様を見ながら注文できます。

注意:材質・寸法・色の記載を確認します。

Amazon・楽天など

向いている人:複数の商品を比べたい人

よい点:商品を一覧で比較できます。

注意:写真だけでなく商品仕様と注文内容を確認します。

自分で作る

向いている人:寸法や表示を自分で確認できる人

よい点:自分で材料や作り方を選べます。

注意:完成品が規格に合うか、自分で確かめます。

注文前に、①縦8cm・横16cm、②紺色地・白文字、③材質、④公安委員会名・許可番号、⑤「○○商」・氏名または名称、の5点を確認します。

Amazonで購入できる古物商プレートの例

Amazonや楽天市場でも古物商プレートを購入できます。価格だけでなく、縦8cm・横16cm、紺色地・白文字、材質、許可番号や「○○商」などの記載内容を確かめましょう。注文方法も商品ごとに違うため、購入前に商品ページを確認してください。

※このセクションにはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトの広告リンクを含みます。

アクリル製・スタンドパーツ付き

サイズ:16×8×0.3cm

材質:アクリル

特徴:スタンドパーツ2個付き。商品ページにはカスタマイズ可能とありますが、許可番号・商名・氏名の指定方法は明記されていません。購入前に確認してください。

Amazonで商品を見る

紺色アクリル・壁掛け穴あり

サイズ:16×8×0.2cm

材質:アクリル

特徴:壁掛け用の穴があります。商品ページには、公安委員会名・許可番号・商名・許可者氏名などを購入後に送る案内があります。

Amazonで商品を見る

掲載商品は仕様の一例です。内容や注文方法は変わることがあります。法令に合うことを保証するものではないため、購入前に寸法・色・材質・表示内容を各商品ページで確認してください。

楽天市場で購入できる古物商プレートの例

古物商プレートは自作できる?

結論:自作そのものより、完成した標識がルールに合っているかが大切です。法律に「自作してよい」とそのまま書かれているわけではありません。公式の様式・材質・表示内容に合うものを作れるか確認しましょう。

サイズ、色、丈夫さ、記載事項を確認します。作り方や材料で迷ったら、作る前に営業所を担当する警察署へ相談してください。

100均の材料でも作れる?

100円ショップの商品だから使える・使えないと決まるわけではありません。大事なのは、できあがった標識が寸法・色・耐久性・表示内容を満たしているかです。

紙だけなど、丈夫さが足りるか分からない材料は避けましょう。「おしゃれ」にするために色を変えたり、ロゴを足したりするのも控えてください。

個人事業主は屋号と氏名のどちらを書く?

結論:個人で許可を受けた人は本人の氏名、法人は法人名を基本に確認します。標識の下欄は「古物商の氏名又は名称」です。屋号だけでよいと決めつけず、許可内容と照らし合わせましょう。

ネット上の表示は、標識とは別のルールです。警視庁は、古物取引を行うホームページに公安委員会名・許可番号・氏名または名称を表示するよう案内しています。個人の場合は氏名を載せ、営業所名だけに置き換えないよう説明しています。

ネット販売の表示や取引ルールは、古物商のネット販売・ネット仕入れガイドもご覧ください。

古物商プレートはどこに掲示する?

結論:営業所や仮設店舗ごとに、人から見やすい場所へ掲示します。「公衆の見やすい場所」とは、お客さんなどが確認しやすい位置です。

自宅が営業所の場合

自宅を許可申請で営業所として届け出た場合も、標識がいらないとは限りません。どこに掲示すればよいか迷ったら、住宅の状況と設置場所を営業所を担当する警察署に伝えて確認してください。

営業所が複数ある場合

それぞれの営業所に標識を用意します。その場所で主に扱う古物の区分も確認しましょう。営業所などの変更手続きは、古物商の変更届ガイドをご覧ください。

ネット販売だけなら標識はいらない?

ネット上に許可情報を表示するルールと、営業所などに標識を掲示するルールは別です。ネット販売だけを理由に、標識が不要とは判断できません。営業所の状況を含め、必要なら営業所を担当する警察署に確認しましょう。

よくある間違い:OKとNGを見比べる

結論:許可証の内容と公式様式に合わせるのが基本です。迷いやすい例を並べました。

✓ OK:個人は本人の氏名許可を受けた人の氏名を確認します。
× NG:屋号だけにする屋号だけでよいと決めつけないでください。
✓ OK:主な区分を1つ表示複数を扱う場合は、主として扱う区分を記載します。
× NG:13区分を全部並べる全区分を標識に書く形式ではありません。
✓ OK:紺色地に白文字公式様式の色に合わせます。
× NG:好きな色に変える見た目の好みで色を変えないようにします。
✓ OK:決められた表示だけ許可情報・区分・氏名などを確認します。
× NG:ロゴや宣伝文を加える規定以外の文字・標章は追加しないでください。

寸法を変える、丈夫さが足りない材料を使う、見えにくい場所に掲示することも避けましょう。

古物商プレートのよくある質問

結論:買う場所や材料が違っても、標識の要件を確認する点は同じです。よくある疑問を短くまとめます。

古物商プレートは必ず必要ですか?

営業所や仮設店舗ごとに標識を掲示します。許可証とは別に準備してください。

Amazonや楽天で買っても大丈夫ですか?

サイト名では決まりません。どこで買う場合も、寸法・色・材質・記載内容を確認します。

金属製でなければだめですか?

金属のほか、プラスチックや同じくらい丈夫な材質も使えます。

複数の区分を扱う場合は、全部書きますか?

いいえ。主として扱う古物に対応した「○○商」を書きます。

ロゴやイラストを入れてもよいですか?

決められた表示以外は自由に追加できません。ロゴなどは入れず、迷ったら警察署に確認しましょう。

ネット販売だけなら、物理的な標識はいりませんか?

ネット上の表示と営業所等の標識掲示は別のルールです。ネット販売だけで不要と決めつけず、営業所の状況を確認してください。

最後に確認:古物商プレート5項目チェック

この5つを確認してから、注文または掲示しましょう。

  • 縦8cm・横16cm
  • 紺色地・白文字
  • 金属・プラスチック、または同じくらい丈夫な材質
  • 公安委員会名・許可番号・主区分の「○○商」・氏名または名称
  • 営業所・仮設店舗ごとの見やすい場所

参考にした公式資料