iOS用の定型文入力サポートキーボードアプリ「定型文キーボード - PhraseBoard」に、待望の新機能「定数」と「便利タグ」が追加されました!
定型文の中に日付や名前、金額などのタグを挿入しておくことで、キーボードから入力する際にあらかじめ登録した値や今日の日付へ自動的に置き換えて入力できるようになります。
これにより、「毎回同じ文章を入力する」だけでなく、「状況に合わせて一部だけ書き換えて送信する」テンプレート入力がよりスムーズに行えるようになります。
こんにちは!Koyomi App Labです。今回は、キーボードからワンタップで定型文を入力できるiOSアプリ「定型文キーボード - PhraseBoard」のメジャーアップデート内容をご紹介します。
問い合わせ返信、業務連絡、ネットショッピングやフリマアプリでの発送連絡など、日常的に繰り返し行うテキスト入力の効率をさらに引き上げる機能が追加されました。この記事では、新機能「定数」と「便利タグ」の使い方や、覚えておくと便利なポイント、無料版とPro機能の違いなどを分かりやすく解説します。
今回追加された主な機能
今回のアップデートで、定型文の柔軟性が格段にアップしました。追加された主な機能は以下の通りです。
「定数」機能とは?よく使う値を一括管理
定数とは、名前・会社名・署名・金額など、何度も同じ定型文の中で使い回す「決まった値」を事前に登録しておく機能です。プログラム用語になじみがない方でも、「繰り返し使う値を一括で管理・登録しておく箱」とイメージすると分かりやすいかと思います。
定型文の中に {{定数名}} というタグを記述しておくと、別のアプリでキーボードから入力した際に、あらかじめ設定した値へと自動で置き換わります。
文字定数の使い方と活用例
文字定数には、署名やメールアドレス、住所、案内URLなど、普段テキスト入力でよく使う文字列を登録できます。
具体的な活用例
- ビジネスメールの署名や会社名:
{{会社名}}や{{署名}}を定義しておき、宛先ごとに組み合わせる - 問い合わせ対応の担当者名: シフトや担当が変わったときも、定数側の値を書き換えるだけで、すべての定型文に自動反映
- 案内用の固定URL: ホームページや特定の申し込みページのURLを登録しておく
数値定数の使い方と簡単な計算式の利用
数値定数では、金額や数量といった数値だけでなく、登録した数値定数同士を組み合わせた「簡単な計算式」を登録することができます。
計算には四則演算の演算子( +、-、*、/ )と、優先順位を指定するカッコ( () )が使用できます。見積もり金額の案内や、商品の合計金額の計算、発送の個数計算などに非常に便利です。
「便利タグ」とは?日付や時刻を自動展開
便利タグは、アプリ側があらかじめ用意している「日付・時刻・特殊な入力制御」を行うためのタグです。入力した時点のリアルタイムな情報が自動的に展開されます。
| タグ名 | タグの記述例 | 展開結果の例 |
|---|---|---|
| 日付 | {date:yyyy-MM-dd} |
2026-05-23 |
| 時刻 | {time:HH:mm} |
09:05 |
| 日時 | {datetime:yyyy/MM/dd HH:mm} |
2026/05/23 09:05 |
| 改行 | {newline} |
(改行が行われます) |
| タブ | {tab} |
(タブ文字が挿入されます) |
💡 日付フォーマットの仕組みと注意点
日付や時刻を表示する際、アルファベットの組み合わせで書式を自由に変更できます。書式付きタグをキーボードから挿入したあと、自分で編集することも可能です。
yyyy= 年MM= 月dd= 日HH= 時(24時間表記)mm= 分
MM、「分」は小文字の mm で表記します。ここを間違えると正しく展開されない原因になりますのでご注意ください。
アプリ内と他のアプリでの挙動の違い
定数や便利タグを扱う際、PhraseBoardアプリ内と、他のアプリからキーボードで呼び出す際とで挙動が変わります。これは「定型文を編集したいとき」と「実際に使いたいとき」の利便性を両立させるための仕様です。
| 場面 | 挙動の内容 | 表示されるテキストの例 |
|---|---|---|
| PhraseBoardアプリ内 (定型文を編集・確認するとき) |
定型文そのものを管理・編集するため、タグの文字列がそのまま入力されます。 | {date:yyyy-MM-dd} や {{名前}} などのコード表記 |
| 他のアプリでの利用時 (メモやメールアプリ等でキーボードから入力するとき) |
登録した定数値や、現在の日時といった実際の内容へと置き換えられて入力されます。 | 2026-05-23 や 山田太郎 などの実データ |
キーボード上の専用カテゴリと挿入方法
キーボードの設定画面内にある「表示カテゴリ」セクションから、「便利タグカテゴリ」および「定数カテゴリ」の表示・非表示を切り替えられるようになりました。
このカテゴリをオンにしておくと、キーボード上に「定数」や「便利タグ」が選択肢として並びます。
- 便利タグカテゴリ: 日付、時刻、日時、改行、タブといった標準タグをワンタップで挿入できます。
- 定数カテゴリ: 自分で登録した定数名を一覧から選択して挿入できます。
アプリ内で定型文を編集中にこれらをタップすると、タグのコード(例: {{会社名}})が自動でテキストエリアに挿入されます。各カテゴリの右側にある「?」ボタンをタップすると、それぞれの使い方の詳細なヘルプも確認可能です。
PC送信モード(Koyomi-Link連携)でも自動展開に対応
デスクトップアプリ「Koyomi-Link」と連携して、iPhoneで選択した定型文をPCの入力欄に流し込む「PC送信モード」でも、今回の定数や便利タグがしっかりと展開されて送信されます。
※PC送信モードを利用するには、別途PC側に「Koyomi-Link」を常駐させておく必要があります。
バックアップとCSVインポート・iCloud同期に関する注意点
今回追加された「定数データ」の扱いについて、いくつかの注意点があります。今回の初回実装バージョンでは、以下のようになります。
- 定数データはバックアップの対象です: 登録した定数データはアプリの「Backup」ファイル内に含まれるため、機種変更やアプリの再インストール時にはバックアップから復元できます。
- CSV入出力は現時点で対象外です: 定型文のCSVインポート・エクスポート機能は、今回の初回実装では定数データを対象としていません。
- iCloud同期は現時点で対象外です: iCloudを通じた複数端末間での定数データのリアルタイム同期は、今回の初回実装では対象外となります。
※将来のアップデートで機能拡張を検討していく予定ですが、現時点で定数データを他端末へ引き継ぎたい場合は、アプリ内のバックアップ&復元機能をご利用ください。
無料版とPro機能での違い
新機能である「定数」と「便利タグ」は、無料版をご利用中のユーザー様でもすべての機能をお使いいただけます。
無料版と有料のPro機能における主な違いは以下の通りです。アップグレードの参考にしてください。
| 機能 | 無料版 | Pro機能(有料) |
|---|---|---|
| 定数の登録と利用 | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能(制限なし) |
| 便利タグの利用 | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
| PC送信モード | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
| カテゴリ・定型文の登録数 | ⚠️ 上限あり | ✨ 無制限 |
| バックアップ / 復元 | ✕ | ✅ 利用可能 |
| iCloud同期 / CSV連携 | ✕ | ✅ 利用可能 |
※定数データ自体のCSV・iCloud同期は前述の通りPro機能であっても初回リリースでは対象外となります。
まとめ
今回のアップデートにより、PhraseBoardは単に登録した文章をそのまま貼り付けるだけでなく、名前や日付、計算結果の金額などを動的に置き換えて入力できる、極めて柔軟な入力テンプレートアプリになりました。
よく使う文章をもっと素早く、正確に、効率よく入力したい方は、ぜひこの新機能「定数」と「便利タグ」を日々の入力作業に組み込んでみてください!
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